私がまだ新卒で入社して2ヶ月目ぐらいのサラリーマン時代の話です。
当時、社長が社員に向けて
「結果を出すまで、仕事なんて楽しくない」と言っていた言葉が、
今でも記憶に残っています。
会社の経営者ですら、
「結果を出すまで仕事なんて面白くも楽しくもないと思うんだ」と、
少しほっとした気持ちになったのを覚えています。
私も入社してまだ2ヶ月目のときは、様々な壁にぶち当たり、
「あれ、仕事って全然面白くも楽しくもない。なぜ先輩たちが楽しそうに仕事をしているのか不思議で仕方がない」
と、理想と現実のギャップに苦しんでいました。
今思えば「その会社で働いて、まだ数ヶ月で、仕事の楽しさなんて分かるはずがないだろう?」と思うのですが、
当時は、そんな当たり前のことすらわからず、
仕事を始めてたった2ヶ月で、
「自分はこの仕事、向いていないかもしれない。」
「他にもっと合う仕事や、楽しい仕事があるはずだ。」
と言った楽な幻想ばかりを考え、
「その仕事がおもしろいんじゃない。自分がその仕事をおもしろくするんだ。」
という考えがまだありませんでした。
これはおそらく、多くの新人が、なにか新しいことに挑戦した時、
まずぶち当たる壁なのではないでしょうか?
大前提、人間というのは現状維持を好むので、
新卒で初めて社会人になったり、転職して新たな職場にいったりなど新たな挑戦をしたりするというのは、
負荷がかかり、ストレスにもなるでしょう。
でも「現状を変えなければ、いつまで経っても、変われない。」
ということは誰もがわかっていることだとは思います。
でも、なかなか人は自分を変えるための行動をし、更にそれを継続することができず、
夢半ばにして、心が折れてしまうのです。
私の人生を振り返ってみても、
バスケットを始めた時。
社会人1年目の時。
起業した時。
新規事業立ち上げの時。
あげれば、きりがありませんが、
新しいことに挑戦したばかりの時期というは、
結果が出るまで、とても苦しかったです。
でも、その分、乗り越えた時の感動や成長が、
その苦しさや困難すらも忘れさせてくれるぐらいの感動や楽しさがあるので、
結果的に、「仕事って、楽しい」と“結果が出せるようになってから”なるわけです。
しかし、その壁を超える前に、多くの人が脱落してしまいます。
その仕事の面白さや、会社や社員の良いところを知る前に、
諦めてしまっては、当然仕事なんていつまで経っても楽しくならないし、
職場の同僚や先輩、後輩の良いところも知らないままでしょう。
私自身、バスケを始めた頃、
シュートが入りませんでした。
ドリブルもうまくできませんでした。
なのでそのときは「バスケって楽しい」とはなりません。
当たり前ですが、シュートが入らなかったら、バスケが楽しいわけないです。
でも、練習を積み重ねていくうちに、
シュートが入るようになり、ドリブルもうまくなって、
試合で活躍できるようになってきた頃から、
ようやく「バスケって楽しい!」ってなったわけです。
このシュートが入るまでの短い期間内で、
バスケはつまらないスポーツだ。
バスケは自分には向いてない。
バスケは自分には合わない。
と判断するには、
あまりにも時期尚早なのです。
もちろん人によって、成長の速度に違いはありますが、
乗り越えなければ、仕事にしろ、スポーツにしろ、
良いのか悪いのか、楽しいのかつまらないのか、合うのか合わないのかも、
そもそも判断がつかないのではないかと思います。
そして私の経験上、
バスケも仕事も、過去の困難を乗り越えた経験が、今つながっています。
今、私の人生の糧になっています。
目の前の壁を日々乗り越えいけば、
全く別の景色が見れるかもしれません。
予期せぬチャンスが降ってくるかもしれません。
目の前に壁があったとしたら、
それを乗り越えるか。逃げるのか。
どうするのかは、人それぞれだと思います。
私は、『自分が選んだ人生を正解にする』と決めているので、
「目の前に壁があれば、その壁は越えるためにある。」
と考え、余計なことは考えず、まずは目の前のことに集中し、
乗り越えてから判断するタイプです。
その結果、自分でも想像できないぐらい、
苦しくも楽しい人生を日々送ることができています。
困難99%、楽しさ1%ぐらいで考えています。
でもその1%が、99%の苦しさを超えてしまうほどの感動と喜びがあるので、
目の前のことに夢中になる人生はやめられません笑
子供の頃、将来の自分は全く想像できませんでした。
でも過去を振り返ってみた時、確かにつながっているんです。
楽をした経験ではなく、困難を乗り越えた時の経験が、
今の自分の人生の生きる力に間違いなくつながっています。
そして、今私の経験上わかることは、
「仕事なんて、結果出すまで楽しくない」です。
というより、
「仕事が面白いんじゃない。自分が仕事を面白くする」という言葉に尽きると思います。
あなたは、目の前の困難や壁にぶつかった時、
どうしますか?
株式会社ディール
代表取締役社長 小野瀬冬海
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