(※この写真は2022年3月20日、約2年前の写真です。なので今年はまだ咲いてないです・・)
日本の3月は、出会いと別れの季節と言われています。
2017年8月に原宿のマンションの一室からたった2人で設立したディールも、
今では設立7年目の会社となり、それなりの従業員数の規模になってきたので、
出会いと別れの季節でもある3月は、巣立っていく社員の背中を見送りました。
その分、新たに来月から新卒入社する社員も迎え入れました。
それこそ昨年は迎え入れるだけの3月でしたので、ほっとしたのを覚えています。
そういう意味では、ディールにとって今年の3月は、
いつかこの会社に貢献してくれた有能な人材を見送らなければ行けないときが来るのではないかと覚悟はしていたものの、
とうとうその時が来てしまいました。
いざ、その時が来ると、想像以上に辛く、正直、とても寂しいです。
ディールでは、3年以上勤めて退職する社員のことを、「卒業」と呼んでおります。
今月、ディール初の卒業と呼べる、円満退職をしてくれた社員がいました。
「ECキャスティング」のカスタマーサクセスのエースとして3年間活躍してくれた、
SaaS事業本部 カスタマーサクセスチーム所属の高田さんです。
(※高田さん本人に同意いただけたので、送別会のときの写真を掲載。)
高田さんは、ディールが当時まだ設立4年目、社長の私はまだ27歳、
社員数はたった数名のカオスだった時期に未経験の中途として入社してくれました。
SaaS事業のプロダクトも「ECキャスティング」のみで、今現在ディールのSaaS事業の主力プロダクトになっている「UGCクリエイティブ」も「ECチャットボット」ももちろんまだありませんでした。
更に、東京都の緊急事態宣言が解除されたばかりの、まだまだコロナ真っ只中の時期です。
彼女は入社後すぐに、SaaS事業本部のカスタマーサクセスチームに配属となりました。
当時、ECキャスティングのアカウント数が凄まじい勢いで伸長していく中で、
事業の成長と相反するかのごとく、人材採用・育成などの組織の強化が全く追いついておらず、
カスタマーサクセスの人材不足が浮き彫りとなり、
猫の手も借りたい、そんな状態でした。。
そんなときに救世主として、あれよこれよと、カスタマーサクセスチームのエースにまで昇進し、
安心して大事なクライアントを任せることができる立派な人材へと成長し、社員の人手不足に苦しみ続けた時期を乗り越え、
今では主力プロダクトにまで成長した当社の「ECキャスティング」の飛躍に大きく貢献してくれました。
まさに、たった3年で、EC業界未経験でも、SaaSのカスタマーサクセス未経験であっても、
ディールという成長できる環境に入社し、その環境を自らの意思と行動によって活かすことができれば、
“何者にでもなれる”ということを、
ディールの今後の未来を担う後輩たちに証明してくれた第一号卒業社員です。
あの一番苦しかったカオスだった創業期を一緒に乗り越えてくれた仲間として、
そのことを私は今でも高田さんに感謝しています。
当時のカオスだった心境は4期目のブログにて詳細を記載しております。
間違いなく、
ディールの成長を支えた
最大の功労者の一人だと思います。
そんな、高田さんのことを全力で見送るために、
全社で「卒業式」を執り行い、
送別会ではディールの全社員&全役員が参加しました。
また、高田さんは、責任ある立場の人が辞める退職の仕方としては、
100点と言ってもいいほどの卒業でした。
退職の相談を6ヶ月以上前に直属の上司と私に事前に相談してくれて、
引き継ぎ期間をしっかり設け、最後までチームや会社に迷惑をかからないように最大限の配慮をしていただき、
最終出社日を迎えてくれました。
これを卒業と言わず、なんというのでしょうか。
それほどまでに、去り際も高田さんの「人柄」がにじみ出た、
素晴らしい円満な「バスの降り方」だったと思います。
私は、その人の「本質」がわかる瞬間は、
バスに乗る時(会社に入社する時)ではなく、バスを降りる時(会社を退職する時)こそ、
その人の人柄や人間性という本質が出ると思います。
この会社を「バス」に例えたバスの降り方の話は、適切なバスに乗る というブログに詳細を書いています。
3年間、退職する最後の最後までディールに対して仁義を尽くし、
最大のパフォーマンスを残してくれた高田さんに心から敬意と感謝をし、今後の人生にエールを贈りたいと思います。
ずっと応援しています。
高田さんの卒業もあり、今月は新卒というディールの未来を担う新たな人材を迎え入れることの楽しみや喜びがある一方で、
これまで一緒に働いてきた大切な社員との別れもあり、
嬉しさと寂しさが入り混じった、、とても複雑な気持ちになりました。
高田さん含め、ディールに何年も貢献してくれた人材が去った時というのは、
とても、孤独を感じます。
そういう意味では、経営者は生涯、孤独なのかもしれません。
この先も私は、多くの人材を迎え、そして多くの人材を見送らなければいけないでしょう。
それが経営者である社長の宿命です。
何者でもなかった「素直で元気だけはあります!」そんな素直でかわいい人材をゼロから育て上げ、
「ようやく経営者の私の視座に近づいてきたか・・・」と思うぐらいに育った有能な人材が、
巣立っていくことはもちろん寂しいです。
名刺交換の仕方も、ビジネスマナーも何も知らない22歳の若者を我が子のようにゼロから手塩に育て、
立派に成長し、ようやく活躍してくれるようになったと思ったら、今度は見送らなければいけない。
※そう考えると私を育ててくれたテモナやサイバーエージェントの社長や先輩たちには頭が上がりません。。
だからでしょうか。
新卒は特別であり、思い入れが全然違います。
このあたりの話は、新卒組織の会社あるあるですので、根気強く新卒中心の組織を創り上げている経営者の皆さんであれば、私の気持ちがよくわかって頂けるはずです・・・。
1年でもっとも辛いのも「手塩に育てた新卒社員が巣立っていった時」であり、
でも、それと同じぐらい、
1年でもっとも嬉しいのも「ディールに新たな人材が入社してくれた時」なのです。
まさに、出会いと別れの季節。
そして私にできることは、今信じて残ってくれている社員、取引先、そして来月から入社を迎える2024卒のためにも、
もっともっとこの会社を大きくしていき、
企業理念の「コマースの力で全ての人を成功に導く」ことで、ビジョンの「EC業界にとってなくてはならない会社(=EC業界のインフラとなる)」を目指し、
「日本で一番、新卒が活躍できる会社」にすることです。
そして私は、「“何者でもない者が、何者にでもなれる”ということを、このディールという会社を通して、人生をかけて証明したい。」
だから今の私に後ろを振り向いている時間などありません。
寂しいなんて言ってられない。孤独なんて弱音ははけない。
それが私が選んだ人生なのだから。
これからも、私はこの孤独と対峙し、
今いるディールの全社員と向き合い、
自分で選んだ人生をこれからも正解にしていきます。
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